
年齢には、ふだん使う満年齢と、昔ながらの数え年というふたつの数え方があります。同じ人・同じ日でも答えが1〜2歳ちがうため、厄年やお祝いの時期を調べるときに迷いやすいポイントです。この記事では、ふたつの違いと計算方法を整理します。
満年齢:0歳から始まり、誕生日ごとに増える
満年齢は、生まれた日を0歳として、誕生日を迎えるたびに1歳ずつ増える数え方です。役所の手続き、学校、契約など、現在の日本で「年齢」といえば原則としてこちらを指します。
根拠になっているのは、明治35年(1902年)の「年齢計算ニ関スル法律」です。年齢は出生の日から起算し、期間の計算は民法の規定(第143条)に従うとされています。その結果、年齢は誕生日の前日が終わる時点で1つ増えることになります。日常的には「誕生日に1歳増える」と考えて差し支えありませんが、4月1日生まれの子が上の学年に入る理由は、この「前日の終了時」というルールにあります。
さらに昭和24年(1949年)の「年齢のとなえ方に関する法律」によって、国民に満年齢で年齢を言い表す習慣をつけるよう促され、翌1950年から満年齢が一般に広まりました。
数え年:生まれた時が1歳、元日ごとに増える
数え年は、生まれた時点を1歳とし、その後は誕生日に関係なく1月1日を迎えるたびに全員が1歳ずつ加わる数え方です。計算式はとても単純です。
満年齢との差は、その年の誕生日を迎えていれば1歳、まだなら2歳です。
年末生まれは差が大きくなる
たとえば12月31日に生まれた赤ちゃんは、生まれた日に数え年1歳、翌日の元日には数え年2歳になります。満年齢ではまだ生後1日の0歳です。
| 日付 | 満年齢 | 数え年 |
|---|---|---|
| 2025年12月31日 | 0歳 | 1歳 |
| 2026年1月1日 | 0歳 | 2歳 |
| 2026年12月30日 | 0歳 | 2歳 |
| 2026年12月31日 | 1歳 | 2歳 |
反対に1月1日生まれの人は、誕生日と元日が同じ日なので、1年のほとんどで差は1歳です。
いまも数え年が使われる場面
公的な年齢は満年齢が基準ですが、伝統行事では今も数え年がよく登場します。
- 厄年:多くの神社やお寺では数え年で案内しています。一般に本厄は男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳とされますが、寺社によって扱いが異なることがあります。
- 七五三:もともとは数え年で行う行事でしたが、現在は満年齢で祝う家庭も多くなっています。
- 長寿のお祝い:還暦は数え年61歳(満60歳)で祝うのが伝統的です。古希・喜寿・米寿なども数え年が本来の考え方ですが、満年齢で祝うことも一般的になりました。
行事の時期を決めるときは、依頼する神社・お寺や家族の慣習に合わせるのが確実です。
ツールで両方をすぐに確認する
年齢計算アトリエに生年月日を入れると、指定した日の満年齢と数え年を同時に表示します。和暦での入力にも対応しているので、書類に「昭和」「平成」と書かれていても、そのまま確認できます。

